神秘列車/甘耀明 訳:白水紀子
神秘列車 (エクス・リブリス)
甘耀明 白水 紀子
買取価格 820円
本書帯より「台湾の歴史の襞に埋もれた家族の物語」莫言が驚嘆した、台湾の新星による傑作短編集!
著者は1972年生まれ、数々の文学賞受賞ですが邦訳初の短編集。
今年は中国、台湾文学がアツいです。まだまだスゴイ書き手が世界にはいるのだと知らされます。
作品のなかに出てくる【野薑花】ジンジャー・リリー。どんな花かと調べてみたら、小さめのかわいい花で、香りはクチナシににているらしいです。本書カバーにも2輪描かれています。
「神秘列車」の中のキーワードでもあり、ネタばれになるので詳しくは言いませんが、鉄道地図も付いています。緯度こそ違いがあるものの、どこか日本の景色に似ているのか何か懐かしい気になり、後半部分でちょっとジワッときた作品でした。
台湾も知りたくなってこんなHPを見つけました。近くて近い国、台湾!
かき氷と台湾新幹線くらいしか知識が無かったのでこれは勉強になりました。
台湾駐日経済文化センターHP↓
http://jp.taiwan.culture.tw/informationlist_34.html
海外文学、とりわけアジア文学はもっともっと奥が深く、未知の世界でもあるのだろうけど、そこは出版社さんに頑張っていただいて…そういえば直木賞の東山さんも台湾出身!
著者の20歳の頃の作品「掙脱」(振り切る)も邦訳されるのが待ち遠しいです。
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