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「よく観ておけ、……これが、あたしの武士道だ」

2015年07月30日 category : スタッフおすすめ本 

武士道ジェネレーション

誉田 哲也

剣道女子二人の「武士道」サーガついに完結。早苗が結婚。そして道場閉鎖の危機に、香織が立ち上がる。二人と道場の行く末はいかに。

「よく観ておけ、……これが、あたしの武士道だ」

 

剣に生きる少女たちを描いた三部作
武士道シックスティーン
武士道セブンティーン
武士道エイティーン

武芸者 磯山、新免武蔵を敬い憧れる少女、その剣はどんな相手でもたたっ切る、勝つための剣だ。
その磯山が出場した市民大会。三回戦を迎えた彼女の前に立ったのは不思議な雰囲気の剣士だった。
で、あっさり面を取られ負けてしまう。

それが磯山香織と甲本早苗の出会いだった。香織は自分の剣と早苗の剣の違いに悩む、己のどんな相手でも勝つための剣が敗れた早苗の剣とはいったいなんなのだろう。

中学三年のふたりは高校へ進学、共にライバルとして武士道を極める道を進む。
香織と早苗、とりまく親族や友人達もドラマの中で生き生きと描かれる。そして成長していく。

心が洗われる様な不思議な青春ドラマ。二人の主人公だけでなく、その仲間たちや師匠たち、道場の背景などを通して武士道という深遠な世界を教えてくれる連作だった。

私がこの連作を読んだのは3年以上前で、おおまかなストーリーは覚えているが、細かなエピソードなどはもう記憶が薄れている。

でもこの二人の行く末を知りたいと常々思っていた。興味を持った方は是非、この3連作を読んだうえで本作を手に取っていただきたいものだ。

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