東京帝大叡古教授/門井慶喜
東京帝大叡古教授
門井 慶喜
買取価格 318円
前回直木賞候補作品。
天才政治学者『宇野辺叡古(うのべえーこ)』教授が最高学府で起きる殺人連続事件をあれよあれよと云う間に解決していくというお話。どこかで訊いた名前だと思ったら、『薔薇の名前』のウンベルト・エーコ。
『薔薇の名前』同様、事件解決の為に助手も登場。何故か仮名で紹介され、出身地さえ異なる場所を伝える事に…
事件を追って一気に読み込みましたが、驚愕のラスト。帯にもラストは鳥肌モノのコピー、これか?と思いながら、ふ~んなんて読んでいたら、ホントにビックリ!ネタばれになるのでこれ以上は言えませんがとにかく面白かった(^^♪
実在の人物も登場し、時代背景も細かく、まるでその時代にいるかの感覚。
東京と九州がまだ遠く、交通手段も限られていた時代、今と違って汽車での移動ですら一大事だったでしょうね。
一生の内、人間の移動する距離も限られていた頃には、今のように新幹線だけで青森から九州までの移動が可能になるなんて想像もつかない事であったかと思います。
「人は何のために学ぶのか?」
えーこ教授の阿蘇君に対する質問を自分に置き換え、考えながら読み進めました。
読む前に帯は外してしまうので気づきませんでしたが、「ミステリーの主役は天才物理学者(Y)や天才工学者(S)ばかりじゃない!!」ん?東野圭吾や森博嗣ですかね、たしかに負けてはいないし、シリーズ希望ですね~、読み応えはたっぷり!
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