エクソダス症候群/宮内悠介
エクソダス症候群 (創元日本SF叢書)
宮内 悠介
買取価格 501円
宇宙の定期便「こうのとり」の打ち上げ成功、その後のミッションも無事成功!という事で宇宙への関心がいっそう強くなった夏でした。【JAXA】のHPを観ているだけでわくわくします(^^♪ 子供の頃には思いもしなかった事がいろいろ実現していて、見上げる空のはるか向こうに人間がいるという不思議さと技術の結集を感じています。
宇宙移住などというのも決して夢ではないと思いますが、地球を離れざるをえない状況というのは怖い話で、イメージは小雨の止まない薄暗い東南アジアの下町的な…映画ブレードランナーみたいなカンジで地球そのものが何かしらのダメージを受けて、お金を持っている人は地球にはいないみたいな…怖いですね…
今日の本は「火星」の精神病院が舞台。
「すべての精神疾患がコントロール下におかれた近未来、それでも人々は死を求めた。」
地球の病院を追われた主人公が生まれ故郷の火星の精神病院で働く事になるのですが、人手不足などから来る過酷な環境下での勤務であり、なおかつ25年前におきた事件と自身の出生に関する事など…事態は急展開していきます。
飽きる事なく一気読みできます。
著者の来歴にも興味があったのでいろいろみてみました。麻雀のプロテストを受けていたり、放浪していたり…
東京創元社のHPにある著者によりここだけのあとがきも面白いです。
http://www.webmysteries.jp/afterword/miyauchi1507.html
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