ヒトの変異 人体の遺伝的多様性について/アルマン・マリー・ルロワ 訳:築地誠子
ヒトの変異 【新装版】人体の遺伝的多様性について
アルマン・マリー・ルロワ 上野直人
買取価格 522円
「私たちはみなミュータントなのだ、ただその程度が、人によって違うだけなのだ」
人体の遺伝的多様性の原因を科学的に解明することは、不当な差別を助長するのではなく、無化するはずではないか?
本書より
なにやら難しい事から始まってしまいましたが、まずはヒトゲノムの配列というのは99.9%みな同じという事らしいです。
人間の地図のようなモノがヒトゲノムと呼ばれているものらしいですが、あまりによくわからないまま読むのもどうかと思い、
webでこんなトコロを発見!
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/genomemap/
その名も「GENOME MAP」これが面白い、しかもわかりやすい。小一時間ばかりハマってしまいました。
遺伝子の名前とどの動物に入っているかとか、どんな役割をするのかとか、自分のカラダほどわからないモノはないと思った次第です。この複雑な地図はほとんどが同じであるにもかかわらずヒト程個体差の大きい物はないような気がします。
ヒトに近いはずの猿なんか動物園で見てても、はっきり区別つかないし、爬虫類にいたってはほとんど同じにしか見えない。(トカゲとかワニとか亀とか)でもみんな個体差があるはずなのです。
人間の場合、塩基一つの差が個体差になるらしいのですが、それがどういう組み合わせでどうなるかはまだまだ未知の分野。
半分位まで読んでいますが、なかなか面白いです、若干衝撃的な挿絵等もありますが、秋の夜長にピッタリのじっくり読む一冊です。