知って役立つ民俗学 現代社会への40の扉/福田アジオ
知って役立つ民俗学 現代社会への40の扉
福田アジオ
買取価格 868円
「民俗学」というと柳田國男や宮本常一といった大御所を思い浮かべる人は多いかと思います。
今の時代にはあまり縁のない、過去の物と思う人もいるかもしれません。
本のサブタイトルにもあるように「現代社会への40の扉」とあるように現代の家族事情からパワースポットまで民俗学をわかりやすく解説した一冊になっています。
民俗学と聞いて「民族学」と思ってしまう人も多く、なかなか理解されにくい学問の分野ではあるかもしれませんが、決してそんな敷居の高い学問ではなく、ひょっとしたらお住まいに地域にも「○○歴史民族博物館」といったような建物はあるのではないでしょうか?
そういったところに展示してあるものは古い農具であったり、生活で使われた道具であったり…電気炊飯器が出来るまではお米はこんなカマドや羽釜で炊いていたのか~とか、「何丁目かの夕日」的なとこに出てくる物であったり。
調べ物の用事が無くても覗いてみると結構面白い場所なので、おススメスポットではありますよ(私個人的にはある意味パワースポットでもあります)
古い行事や物だけでの話では無く人間関係から葬儀、横並びの心理、親の介護など、現代の生生活に密着したかりやすいテーマで構成されているのと、それぞれ書き手が異なるので読みやすくわかりやすい一冊。
各章の終わりに次のステップにすすむ為の読書案内も充実しています。(未読の物も結構あったので探して読む楽しみが増えました。)
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