夜が来ると/フィオナ・マクファーレン 訳:北田絵里子
夜が来ると
フィオナ マクファーレン Fiona McFarlane 北田 絵里子
買取価格 525円
原題「THE NIGHT GUEST」来客はは荒々しい虎。主人公は75歳になる独り暮らしの女性、ルース。
ルースの古い記憶やヘルパーのフリーダをめぐって話は予想外な展開に…とここまで書いてサスペンスみたいですが、違います。文学です。著者のフィオナ・マクファーレンはオーストラリア、シドニー在住の新人作家。1978年生まれ、初の長編である本書でニューサウスウェールズ・プレミア文学賞グレンダ・アダムズ賞、ヴォス賞、バーバラ・ジェフリーズ賞を受賞。
まだ読みさしではありますが、主人公の時間軸も読み手の時間もゆったりと流れて行きます。
エンタメには無いじっくり、ゆっくりの惹きつけ方、こちらも味わって楽しみたいのでいつもより少し落ち着いて楽しんでおります。(結末が気になるのがエンタメ,経過を味わうのが文学だと思っています、最近違いを訊かれる事が多いので)
ちょっと前までは海外モノは苦手(SFを除く)だったのですが、ホントに今年、私にとってはは当たり年で4分の1を占めるくらい読んでいます。読書の世界が少しでも広がると云うのは活字中毒者にとってはこの上ない喜びであります。
偶然なのか主人公が年配の方であるケースも多かったような…(今年を振り返るみたいになってますが、これを書いている時点でお正月まであと100日とかラジオで言いだしてますwww)
さて、表紙に描かれているチェストに横たわる虎がどんな風に再登場するのかを楽しみに読書を続けるとします。
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