絵で見る江戸の妖怪図巻/善養寺ススム 江戸人文研究会
絵でみる 江戸の妖怪図巻
善養寺ススム 江戸人文研究会
買取価格 648円
「時代小説のお伴に」のサブタイトルです。「しゃばけ」シリーズが真っ先に頭に浮かんできました。
パラパラめくりますと、イラスト豊富、やさしい色使いで、やっぱり可愛い~。「しゃばけ」や「豆腐小僧」のイメージ。
これは大人も子供も楽しめそうな妖怪達、日本古来の妖怪から、アイヌの伝承、沖縄限定の妖怪までメジャーからローカルまで網羅されて、読み物としても手ごたえ有り!
百鬼夜行絵巻からの出典も多く、たとえば「黄粉坊」の項では【解説がないので、名前と姿から想像するしかない妖怪、しかも肩から上しか描かれていない。黄粉棒(お菓子)が化けたものであろう。妖怪と知らずに食べてしまうと、お腹をこわしそうだ。(妖怪に食べられるんじゃないのね、こっちがたべちゃうのね)
「おまんの母」の項では【山の中で突然「おまんの母じゃ」と言って、ひとりの老婆が現れるという。そうして人を惑わし…何をするかは不明。現代のおれおれ詐欺を連想させる手口。などなど、読んでいて思わずニヤリとなる解説多し。
「虚舟」に至ってはUFOと宇宙人を連想させる絵と解説。UFOといえば石川県羽咋が目撃のメッカであるという話もありますが、常陸の国(茨城県)の『兎園小説』からの出典。昔から目撃談はあちらこちらにあるのね~と感心した次第。
ご当地限定妖怪は初めて聞く名前も多く、まだまだ勉強不足を実感。
わからない事や不思議な出来事はすべて妖怪のせい…なんだかステキな時代があったものです。
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