犬たちの肖像/四方田犬彦
犬たちの肖像
四方田 犬彦
買取価格 392円
猫と犬とどちらが好きかと訊かれれば、「猫っ!」と答えるくらい猫好きではありますが、あいつらは呼んでも振り向くくらいで寄っても来ません。それにひきかえ近所のワンちゃんは散歩の途中でもちぎれんばかりにシッポを振って寄ってきます。勝手に『ラッシー』と呼んで撫でていたのですが先日『ジュンちゃん』という名前である事が判明。という事は本人(本犬か?)には名前の認識が無い?のでしょうか。飼った事がないので習性がよくわからないのですが『ラッシー』って呼ぶと寄って来るので…いすれにせよワンちゃんは寄ってくるので好きです。
古来より犬は人間の友達であったのでしょうね、そんな犬にまつわる膨大なる文献と考察の一冊。
エジプトの「死者の書」に出てくるアヌビス、ギリシャ神話のケルベロス、「往生要集」に登場する銅の巨大な犬。
現世から冥府まで人間に寄り添っているのが犬、いろんな場面を想像するにスッと立っているだけで絵になる、形になりますよね。
これが猫だと知らんふりして顔を洗っていたり伸びたり丸まったり好きな事をやらかしていそうなので深刻な場面には似つかわしくなかったのでしょうね。
シートンから滝沢馬琴までどこから読んでも面白い、これほど犬にまつわる本や映画があるとは…「南総里見八犬伝」は久しぶりに読み返してみたくなりました。
そういや夢中になって読んだのは小学生の頃なので、お子様向けだったはず…そのうち古典に挑戦してみようかと思います。
読み口は軽いカンジですが、なかなかに奥深い一冊でありました。
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