ナプキン・ノート/ガース・キャラハン 訳:小林玲子
ナプキン・ノート Napkin Notes
ガース・キャラハン 小林 玲子
買取価格 564円
TV「サラメシ」のお弁当コーナーが大好きです。
新婚さんのお弁当、外でチカラ仕事をするお父さんのお弁当、作り手の気持ちのこもったお弁当の数々。
みているだけで気持ちがほんわりします。
キャラ弁、おにぎらず、嫌がらせ弁当とお弁当関連の話題が多い最近ですが、これはお弁当に付ける紙ナプキンのメッセージにまつわるお話。
作者のガース・キャラハンは人生絶頂の時に癌宣告を受けます。「5年後の生存率は8%」娘のエマはまだ12歳。
この子が美しく成長する事を見る事が出来ないかもしれないと思ったガースがとった行動は、日課のお弁当の紙ナプキンにメッセージを書く事。エマは父親の病気の事は何も知らずに成長していきます。
ある日、ガースは帰宅したエマが紙ナプキンをちぎっているところを目撃してショックを受けます。
しかし、それを見られたエマがあわてて部屋に戻って持ってきたのは今までの紙ナプキンの文字を貼りつけたノートでした。
次から次と癌は転移していきますが、出来る限りメッセージを残そうとします。
途中、エマからもナプキンノートが贈られます。
「矢が放たれるのは後ろに引きしぼられたあとだ。つまり人生の中で後退していると感じるときは、素晴らしい飛翔に向けて準備をしているのだ」
お弁当を作るという事は作業だけではなく、何かを伝える事。
ふたを開ける楽しみも、食べて元気に勉強や仕事をして欲しい気持ちもすべてこもって…
本書の最後にエマのお気に入りノート5つが載っています。
そしてガースは今もエマや愛する家族の為にナプキン・ノートを書いています。