滅びゆく日本の方言/佐藤亮一
滅びゆく日本の方言
佐藤 亮一
買取価格 568円
12月にしては暖かい日が続いています。
先日も明け方に目が覚めたので空を見たところ細くなった三日月と暁の明星。
探査機「あかつき」はあの星の軌道を回っているのだなぁと不思議な気持ちになりました。
日本の全長は訳3,000㎞、地球と金星の最少距離は約4,200万km。気の遠くなるような数字ではあります。
年末の慌ただしさの中、いろんな雑念をしばし忘れた瞬間でした。
さて、年末年始に実家に帰省を考えている人や結婚相手の実家に行く人も多いかと思います。
お正月と云えば「餅」問題もしくは「お雑煮」問題があります。そんなにたいそうな事ではありませんが、お餅の形やお雑煮の具や味付け等、そこは狭いようで広い日本。四角だったり、丸だったり様々な問題が各地で起きているのでは…
食べ物に関してはまだ地方色というのが残っていますが、方言というのは昭和のTVの普及からどんどん消滅しつつあります。
柳田國男の「蝸牛考」という文章がありますが、今回読んだ本書でも、「カタツムリ」をなんと呼ぶか?について考察があります。東北では「デーロ」「ダイロ」、西日本では「マイマイ」等。
里芋に関しても近畿では「タイモ」、宮城や福島では「ハタイモ」、壮大なスケールで行う芋煮会で有名な山形では「カラトリ」等。
ネットスラングはアッと云う間に広まりすたれていくのに、地方の方言はゆっくりと消えていくようです。
ラジオ体操は方言バージョンがいろいろ出ていますが、それだけ貴重なモノになってきているのかもしれませんね。
地方に帰省の際は年配者の声に耳を傾けてみるのも新しい発見があるかもしれませんよ。