常識の路上/町田康
常識の路上
町田 康
買取価格 464円
「でもワイルドサイドを歩け。つか歩く。」の帯。併せてルー・リード伝まで手元に用意してしまいました。
「ぐっすん大黒」以来の町田康でしたが、エッセイ集なるものは初めてだったので文体やら何やらに多少の戸惑いもありましたが、最後まで常識人のパンク侍。旅の話、音楽の話、文学の話、盛り沢山。
口語体、文語体という言い方はあるけれど、どちらにも当てはまらない、脳内体とでも呼ぶしかないような独特の文章。
本書より
…ようやく建物の大きさの割りには小さな木の扉のところにたどり着いたら、開いてないと書いてあった。くはっ。たはっ。シッパイダッタ。
頭の中ではこんな風に思う事は多々ありますが、さすがに文章で表す用事はないので…
中高生位に読んでいただいて感想を訊いてみたいと思った所存(今少し読み返してみて、若干の影響が…)
内田百閒推し、織田作之助推し、中原中也推し。渋い、シブ過ぎて知らない人が多いのではないかという位、古い処を攻める。
音楽推しでは、「世界最強河内系歌謡曲集 カワチモンド」というアルバムを紹介しています。
…レコード屋(CD屋?)で探すのも怖ろしいタイトルではありますが、「それ持ってるよ~♪」と知人に言われても大いに困惑しそうなCD。何で持ってるの?と訊きかえすチカラも抜けそうではありますが…
早寝早起きという予想外の規則正しい生活を送っている町田先生ではありますが、海外に行く際サムソナイトのスーツケースにキティちゃんはどうかと思う。(これについては本書を読むべし!!)
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