あなたを選んでくれるもの/ミランダ・ジュライ 訳:岸本佐知子
あなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)
ミランダ ジュライ Miranda July
買取価格 735円
あけましておめでとうございます(^O^)/
2016年二日目皆さまいかがお過ごしでしょうか?お年玉をたくさんもらった人、たくさんあげた人www
元々は、お正月が来るたびに年を一つ加えるという数え年を使用(今は誕生日で年齢が加わる満年齢)していたので、御歳神様にお供えした餅をみんなで分けて食べたという事が由来のお年玉。現代の世で「お餅」とかあげたら、よほどの餅好きの子供でない限り苦情が来そうです。
今年初めのご紹介の本は、映画監督、脚本家、そして俳優でもあるミランダ・ジュライの「あなたを選んでくれるもの」
2005年長編映画「君とボクの虹色の世界」でカンヌ国際映画祭、カメラ・ドール(新人監督賞)を受賞、大きな注目を浴びるもその後スランプ状態に陥り、書けなくなってしまいます。
SNSやインターネットオークションが日常の一部になりつつある時代に、彼女は毎週ポストに投函される粗悪な紙の『ペニーセイバー』の隅々まで目を通します。その中で売りに出されている物は男物の革ジャン、他人のアルバム、牛ガエルのオタマジャクシなどなど…なぜ売りに出されているか、そして出品した人とはどのような人か?
行き詰まっていた著者はカメラマンと録音機を持って出品者に会いにゆきます。
そしてその中には…本書に登場する人物は著者の二作目長編映画「the Future」にも影響を与えます。
本書より
独りだろうと二人だろうと、わたしたちが残酷なまでに多種多様な、回り続ける万華鏡に嵌めこまれたピースであることにかわりなく、それは最後の瞬間までずっと続いていく。
読後やわらかい気持ちになれる一冊です。