ワイルド・サイドの歩き方 ルー・リード伝 ジェレミー・リード
ワイルド・サイドの歩き方 ルー・リード伝 (SPACE SHOWER BOOks)
ジェレミー・リード 大鷹 俊一
買取価格 799円
先月、デヴィッド・ボウイが亡くなりました。グラムロックには縁がなく有名な曲しか知らなかったのですが、今改めて聴いてみてちょっとイイナと思うところもあり、続けてベルベット・アンダーグラウンドまで聴いてこの本に行きつきました。
曲良し歌詞良し(日本語訳でしか読めないけど)パンク詩人の名もあるルー・リード。
曲一つが小説一作位の内容になってます。(私的には体力のある時でないとシンドイとも思いました)
今の70才前後のロックスターは本当にスターだったのだという事を改めて実感。
本書より
「以前は上っ面しか理解していなかったことでも、今ならはっきりとわかる。それが年を取ることのいい点のひとつだ わかった気になっていただけだったものを、今もう一度読み直してみると今度はその意図をもっときちんと理解できる場合が多い。ポーの短篇『天邪鬼』の中に、こんな一節がある。『自分のためにならないとわかっているものに、人はなぜ惹きつけられるのか?』これを理解できず、経験したこともなく、何を言っているのかさっぱりわからない人間が地球上にいたとしても、俺はいまだに出会ったことがない」
モノクロの写真で見るルーはいかにも気難しく、近寄りがたい空気を出しています。
でも曲は確かに詩人…ロマンティックではないけれど詩人としか言いようがない歌詞なのです。
曲の好みは分かれると思いますが、歌詞だけ見てもなかなか面白かったです。
ボリュームのある本ではありますが、グラムロック好きにはたまらない一冊、解説は大鷹俊一。