戦場のコックたち/深緑野分
戦場のコックたち
深緑 野分
買取価格 508円
154回直木賞候補作、さほど厚みのある本ではなかったのですが開いてビックリ!二段組み。
文庫本並みに文字が小さいのが気になりましたが、読みだしたら止まりませんでした。
1944年アメリカの片田舎の少年が軍に入隊し、コック兵として仕事をしながら軍の内部で起きる事件を解決していくモノ。
日本人が書いたアメリカ軍の話なのでどうかと思っていたのですが、かなりリアルで初めて触れるカンジ。
始めの部分はわりと軽い雰囲気で読んでいたのですが、半分から先は…後半にいたっては…ちょっと、いや、かなり重い。
5つの話から成り立っていますが、伏線がなかなかスゴイので、一字一句、見逃さないように読まないともったいないです。
最初の部分は昔のTVドラマ「マッシュ」とかを思い出しました。(朝鮮戦争がバックボーンにあるものの、コメディも入っているみたいな)確か本を持っていたはずなのですが、現在行方不明…結構ボロボロの状態で読み返していたので愛着があったのですが…もう少し暖かくなったらマイ本棚の整理をせねば(-“-)
英語でのタイトル「Armed with Skillets」 スキレットは先日購入したばかりなのでなんだか身近。確かにこれは野外で使う為の仕様で、戦場ではなく楽しい野外キャンプだけで活躍していただきたいモノです。
まあ、小さいタイプのでも軽く1kg程度あるので、歩きのキャンプには不向き、ちょっとした武器にはなりそうですが。
ボリュームたっぷりの本作ですが、決して損はさせない一冊です。
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