なぜニワトリは毎日卵を産むのか 鳥と人間のうんちく文化学/森誠
なぜニワトリは毎日卵を産むのか 鳥と人間のうんちく文化学 (〈私の大学〉テキスト版)
森誠
買取価格 648円
私たちの食生活において欠かす事の出来ないもの、タマゴについてのうんちく文化学。
大学講義のマクラの部分を集めたもので、鶏鳴新聞に連載していた『家禽学よもやま講義録』を元にしていたもの、鶏やタマゴについて面白い雑学満載。玉子と卵の違いなんてじっくり考えた事は無かったけれど、これを読めばストンと腑に落ちます。
業界紙というのはなかなか一般人の目に触れる事もないのですが、鶏鳴新聞…とはネーミングに風雅を感じます。
新聞現物にお目にかかる事は出来ませんでしたが、HPがあったので覗いてみました。
新製品スライサーの案内とか(バタフライカットとかどうのこうのとか、きっと画期的なカットと思われる)、アメリカ大豆の近況(餌かと思われる)など、業界ならではの記事が満載でした。
卵に関しては宗教的忌避がない為、世界中で食されているとの事ですが、生卵を食べる習慣は日本人だけとの事。
文化二(1805)年の名所図会に登場しているというのですから、当時は珍しい物という扱いだったと思われます。
そいうえば春節で来日の方々もオムライスのお店に行列を作っていました。(オタク文化と共にアニメに登場する料理まで輸出していたとは驚きでしたが)
なかなか安定して作れない温泉卵(半熟卵)の謎についても科学的に説明、電子レンジにおける爆発卵問題にも言及。
海外の驚きの卵料理の紹介も含め(これはちょっとという物もあり)途中、鶏肉に関するコラムもあり、この一冊を読めば卵料理の失敗無しっ!という感じの充実の一冊。