文人、ホームズを愛す。/植田弘隆
文人、ホームズを愛す。
植田弘隆
買取価格 583円
ベイカー街221Bと云えばホームズ、これほど世界的に住所を知られた探偵というのも珍しいです。
先日より映画「シャーロック 忌まわしき花嫁」公開もあり、静かなるマイブームにまた火が付いてしまいました。
映画の方はBBCドラマ版のたった一回限りの劇場版、時代はビクトリア時代という事もあって、まだ観に行っていないのですが、キャストはTV版と一緒、劇場でしか観られないメイキングを含む特別映像が20分上映されるとの事(本編は93分)公式HPでの予告編を見てはワクワクしています。
TV版は中国でも大ヒットらしいです、ベネディクト・カンバーバッチのホームズはグローバルスタンダードになりつつあります。
1887年(明治20年)に「緋色の研究」でホームズが登場して以来、世界中で愛されてきた訳ですが本作では文人達とホームズの知られざる関係を解き明かしています。
岡倉天心・尾崎紅葉に始まって、シャーロキアンの中で自分が一番であると断言した森茉莉・嵐山孝三郎まで28人もの作家が厳選されています。
エッセイの名手丸谷才一氏のくだりでは「…ごく少数の例外を別にすれば、探偵小説好きはSFを忌み嫌う。そしてSF好きは探偵小説を軽蔑する。その対立した関係は、ほとんど、犬好きとと猫好きの関係にそっくりなのである」
…半分くらいは当たっているような気もしますが、両方好きな人も結構多いのでは?
懐かしいところでは北杜夫氏の「怪盗ジバコ」これはジバコがモリアーティ教授のパロディとなっています。久しぶりに読み返してみようと思った次第です。
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