邪眼:うまくいかない愛をめぐる4つの中篇を買取りました
邪眼: うまくいかない愛をめぐる4つの中篇
ジョイス・キャロル オーツ Joyce Carol Oates
買取価格 950円
ノーベル文学賞候補としても名高いアメリカの作家、ジョイス・キャロル・オーツの中篇4作品。
帯コピーには「死ね、死ね、マイ・ダーリン、死ね」強烈です。(最後の作品に登場のセリフです)
タイトル【邪眼】にあるように、全編怪しい空気感でした。その眼に悪意を持って睨まれると呪われると云う邪眼、そして呪いを避ける為のお守りナザール。
最初の妻が家に残していったガラスで出来たナザール。その家に4番目の妻として住むことになった若いマリアナ。
結婚まもなく、その最初の妻が姪を伴って1泊する事を告げられ動揺するマリアナでしたが、何とか二人をもてなそうとします。しかし訪れた最初の妻イネスの顏には…
4編とも引き込まれる様に読んでしまいましたが、心理描写が細かく3編目の【処刑】に至ってはページをめくる手が心持ち早くなりました(恐いの平気ですが、グロいのはダメみたいな)1938年生まれの筆者がここまで男子大学生の心理で書けると云うのも驚きではありましたが…幅広いジャンルで作品を出している筆者なればこそ出来る技でもあります。
他の作品未読でしたので、次は有名な「とうもろこしの乙女、あるいは7つの悪夢」を読む予定。ロザモンド・スミス名義のミステリーも気になります。
生のイチゴは大好きですが、イチゴフレーバーのチョコとかマカロンとかのお菓子は苦手、なんでかは自分でもよくわからないのですが、今回はそんなフレーバーのお菓子をお腹一杯食べてしまった後のような気分です。苦手なのにクセになる…みたいな。