黄禍を買取ました
黄禍
王 力雄著 横澤 泰夫
買取価格 874円
「黄禍」黄色の禍とは一体どんな意味なのでしょうか?
何もわからないまま読みかけ途中ではございますが、なんかすごい本の予感なのでご紹介。
本書は1991年に台湾で出版されたもの、著者の本国ではまだ「六四」の影響が強く、発禁であったためです。
全世界で注目されたにも関わらず、日本での出版は大幅に遅れ(ページ数の大幅削減の要求もあったようですが…理由は日本人は分厚い本を好まないという理由だったらしい)2015年にようやく日本語訳が登場。かなりの話題作となりました。
前書きの長さが日の目をみるまでの困難だった状況を表しています。
圧巻の500頁越え、しかも二段組み(⌒-⌒; )かなり気合を入れないとと思っていましたが、訳が良いせいか、すら〜っと読めそうです(内容が濃い部分は別としてですが)
フリーランスの殺し屋がいて、仕事を依頼する人物がいて、そして狙われる人物は中国内戦を勃発させる可能性のある最高指導者。
崩壊する中国と溢れ出た難民、絵空事ではないような話が描かれています。
読みながら思っているのは、削られた頁には一体何が書かれていたのだろう?という事。
無駄のない文章なので、何かサイドストーリーがあったのか?と考えてみたり…これ以上のボリュームがあっても日本人は読みますよ…多分、問題は本の厚さよりも価格の方。翻訳モノはどうしても高価になりがちなので手が出しにくいのではないでしょうか?(なんのかんの言っても、文庫化であれば売れてるというところを鑑みても)
では今夜も続きを読んでみます…
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