「咲ク・ララ・ファミリア」を買取りました
咲ク・ララ・ファミリア
越智 月子
買取価格 648円
初読みの越智さんの本です。
帯「父の再婚相手は40歳の美しい男でした」ふんふん、さらっと読んで二度見!!
えっ?どうゆうこと?早速読まねばと言うことで一気に読んでしまいました。
62歳のお父さんと4人の娘、12年前に母親は年下の男と駆け落ちしてしまい、以来家事を取り仕切ってきたのは30も半ばを超えてしまった次女、長女は家から逃げるようにできちゃった結婚(最近は授かり婚とかいうようです)、引きこもりがちの三女。イマドキを絵に書いたような末っ子。そのお父さんがよもやの同棲宣言。
動揺する四姉妹、自分たちに近い年齢の女と付き合ったいたとは…追い出し作戦会議開始からすぐに相手が女性では無い事に気づき、ますますの動揺をしながらの強引な初顔合わせ。会ってみたら驚くほどの美しい小麦色の男性。
女性特有の観察眼と底辺に流れる姑根性丸出しで父親の恋人と対して行くのですが、それはやがてお互いを見つめあうきっかけにもなっていくのです。
かなりテンポの良い文章と、ホントに良く人間を見てるな〜という部分とノンストップで面白く色々と考えさせられる作品でした。女3人で姦しいとは良く言ったもので、4人もいたらそのうち一人は口を挟めず、中途半端な相槌で「ああア」としか言えないかもしれないですね。(もの言わぬ三女の心中は文中で大いに表現されています)
他の事では何ら団結力などのカケラもなさそうな四人ですが、料理に関しては共通の好みがあり、途中で出てくる料理やケーキの話が食欲をそそって困りました。すっきりと泣きたい人にオススメ!!