「パクリ経済 コピーはイノベーションを刺激する」を買い取りました
パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する
カル・ラウスティアラ クリストファー・スプリグマン 山田 奨治(解説)
買取価格 914円
ここ数年よく耳にするワード「パクリ」似たニュアンスで使用される「エピゴーネン」(美術とか芸術関係で使われるイメージがあります)
前者はれっきとした日本語、【新明解国語辞典】にもしっかり載っています。後者はドイツ語から日本に入ってきた概念とあります。いずれにせよ良い意味で使われる事のない単語ではあります。
「パクリ」となると「盗作」よりも、もっとダークな印象があって、やった本人にもダメージが大きいような気がします。
本書はファッション・料理・コメディ・フォント・音楽と大まかに分かれています。
ファッションの項目では、デザインに関してはブランドのタグ等をコピーするのはアウト!ですが、デザインに関してはノーマーク。服全体のコピーをされる事よりデザインの一部がコピーされ、それが流行になったりもしている訳で、たとえそれが本家の価格の10分の1で販売されていたとしてもです。
例えばそれを避けるためにデザインの意匠登録をしようとしても、登録が終わるまでにはおそろしく時間がかかってしまう事や、たとえ安価な価格で購入するユーザーがいたとしても、それが今季のトレンドになってしまえばOK!みたいなところがあるようです。
「コピーは創造性を殺す」「法律によるコピー規制がイノベーションには欠かせない」でも現実社会ではコピーはまわりにあふれています。
絶対にコピーは悪なのか?という事をコピーが合法とされている産業のケーススタディでわかりやすく説明しています。