「リフォームの爆発」を買い取りました
リフォームの爆発
町田 康
買取価格 440円
「人と寝食を共にしたい居場所がない二頭の大型犬の痛苦」
「人を怖がる猫六頭の住む茶室・物置小屋、連絡通路の痛みによる逃亡と倒壊の懸念」
理想と妥協の蟻地獄。家はいつだって狂気をはらんでいる。
帯のコピーに若干おののきながら、今回はどんな町田節かと期待しつつ本を持つ手も震えました。
どうもセンセーの家は広いようですが、家族構成(猫&犬)の変更によっていわゆる使い勝手の悪い家になっていたようで、大幅なリフォームを決心するところから話は始まります。
図面などが無いので読んでいても非常にわかりにくいのですが、どうも縦に長い家である事とキッチンと居間にあたる部屋が暗くて寒いという事だけは力説されているので、色々と想像しながら読み進める事しばし…
途中何度も登場する「永久リフォーム」という単語。ここが改善されれば今度はあちらが…というような家だけに限った事では無いですが(一部の人々で行なわれている顔面などもそうかも知れませんね)無限地獄のようなものです。
なるべくなら不具合は一度で済ませたいというのは誰でも同じ、かといって頼む方は図面がひけるわけでもなく、専門の知識があるわけでもなく、ああなればいい、ここが不都合という不満があってのリフォームなワケで、そこを汲み取って工務店の方が現状の家の図面を起こしたり、希望の金額に合わせての提案であったり、大工、水道業者、建具屋、内装業者などを手配であったり、素人が読んでいても大変なのは町田センセーではなく工務店の担当の方ではなかったかと…
最後にはかなりのご満足度200%位のお施主様になっておられます。
「あら、なんという事でしょう〜」でお馴染みのTV番組の方はもう300件を超えたとのニュースがありました、まああれはリフォームではなくほとんど新築に近い気はしますが…