「外道クライマー」を買い取りました。
外道クライマー
宮城 公博
買取価格 502円
山登りというとハイキングレベルの初心者から、酸素ボンベ装備での本格的登山まで幅の広いスポーツ。
今風のトレッキングというとカラフルでおしゃれなタウンユースも可能であるような出で立ちで、軽々と歩いているというようなイメージ、いわゆる山ガールとかですね。
スポーツのジャンルの中でもこれほどレベルに大きな差があるものも少ないと思います。
近所の丘のような山と名前のつくところから、日本百名山、先日なすびさんがアタック成功したエベレスト…
散歩レベルから命懸けまで。
「ふるさとの山に向ひていうことなし ふるさとの山はありがたきかな」と歌ったのは石川啄木でしたが、出先や旅行から戻る際に車窓から見つけてホッとする山もありますものね…あるだけでいい、というのも山の魅力、あれば頂上まで登ってみたい、それも沢があればそこを登りたいという欲望の強い人が著者です。
今回の本は登山というより、沢登りやとんでもない遡行記録です。
そこは絶対ダメ!では?と思うようなところも登ろうとしてます(詳しくは本書で)
立山称名滝冬季初登攀、台湾チャーカンシー初遡行、カラコロムK6西峰北西壁挑戦などなどの輝かしい記録を持つ筆者が書く本書というと精悍な山男のように聞こえますが、読んでいる分にはいいんだけど、どうもよくもわるくも見事にぶっ飛んでいる人なわけで…
山登りに階級はないのですが、著者自ら外道を自負している訳でして、2ページも読めばわかります(⌒-⌒; )
少ないカラーの写真は後から読めば読むほどすごい景色とシチュエーションであることがわかりますよ。
これからも怪我しないで登って書いて欲しい人の一人です。