「ギケイキ 千年の流転」本を買取りました。
ギケイキ:千年の流転
町田 康
買取価格 485円
パンク歴史小説参上!!
帯のコピーが町田節!「平家、マジでいってこます」デビュー20周年超娯楽大作。
義経の一人語りから物語は始まります。そうです「ギケイキ」=「義経記」なのです。
歴史のどの辺が好き?と訊かれれば迷わず『幕末!』と答えるくらいの幕末好きではありますが、今ひとつ食指が伸びなかったのは『源平』いろんな意味で話題になった大河ドラマすら観る気にはなりませんでした。
で、初めて読んだ本が町田節…
一気に読めましたε-(´∀`; )途中から弁慶の語りになります、生い立ちやら何やら色んな事が絡まって、この二人が出会うのは必然だったと思う事しきりでした…ちょっとBL物っぽくなってるのには驚きましたが…
(勧進帳とかの弁慶の忠誠心ってどこか尋常ではないというか、どこかしっくり来ないとかねてから感じていましたが、恋愛だとしたら腑に落ちる…曲解?ですかね)
途中、太公望の書いた兵法書を盗み読みするシーンがあるのですが、太公望って釣りの神様かなんかかと思ってたら、しっかりした軍師なのですね。しかも、昔別れた奥さんがヨリを戻そうと言ってきた時に拒んだ話、「覆水盆に返らず」が有名との事。釣りも実際していたらしいですが軍師としてどう優れていたかはまた改めて他の本を読んでみようと思います。
歴史小説のわかりにくい部分として、古い土地の名前や身につけている衣装などがあるかと思いますが、本書ではその部分を見事にクリアしています、というのも町田センセー、国道○号線とか言ってるし、装束に関しては色やら形やら具体的に書いてあるので違う意味でリアル、義経は結構オサレ!!