「本の世紀 岩波書店と出版の100年」本を買取りました。
本の世紀 岩波書店と出版の100年
信濃毎日新聞取材班 永江朗
買取価格 684円
学生だった頃は岩波といえば文庫!(ハードカバーは高価で手が出ませんでした)しかも扱っている書店が少ないというイメージがありました。読んでみたい本はもっぱら古本屋さんで探すというのが常套手段。
古いバージョンのモノはカバーの無いヤツで帯のみ、紙質も真っ白ではなくて新刊でも少しベージュがかった色。
背表紙にかかる帯の部分、⭐︎の数と色で定価とジャンルが区別できるようになっていました。(現在はカバー背表紙部分の色のみ)今手元にある「北越雪譜」で確認。
本によっては終わりのところにある本の目録が充実していて、それを読んでいるだけでも楽しかった思い出があります。(今でも岩波の目録は余計な事が書いていないので読書欲が高まります)
いつの間にか岩波文庫も普通のカバーがつくようになりましたが、イラストが書いてある訳でもなく、『The 文庫本』という感じで統一感があります。
決まった書店でしか扱っていないのも、返品不可であるため(普通の出版社の多くは返品可能)買い切りという負担が大きいからと思われます。まあイマドキはネットでも購入できるのでいいのですが…(⇦結局コレが町の本屋さんを苦しめている原因の一つでもあるような)
長野県を中心として発行されている「信濃毎日新聞」朝刊に連載されていたものが一冊の本になりました。
難解な本が多いイメージの岩波書店、創業者岩波茂雄氏は長野県諏訪市出身。
高い山々に囲まれ、厳しい気候の信州。他にも筑摩書房、みすず書房、理論社の創業者も同郷。
2013年で創業100年を迎えるにあたり、読者離れ、出版不況といった数々の問題に切り込んでいます。
出版のこれからを考える一冊です。