「暗幕のゲルニカ」本を買取りました。
暗幕のゲルニカ
原田 マハ
買取価格 482円
第155回直木賞候補作品、惜しくも受賞は逃しましたが読み応えのある一冊!
(受賞はコレだと思っていたので甚だ残念www)
日本画に関する本を手に取る機会は多かったのですが、今回初めて洋画に関するしっかりした本を読み込みました。
まずはインパクトのある表紙から背表紙にかかるのはピカソの「ゲルニカ」
1937年パリの万国博覧会、スペイン館に出展されたもので実際の大きさは縦349cm×横777cmの大作。
現在はスペインマドリード市内のソフィア王妃芸術センターに展示されています。
作品に関しては未だ様々な解釈がされているようで、初めて隅々まで(当然、現物ではなく図版ですが)じっくり見てみました。色らしいものが付いていないのに血のようなものまで見えてくるような気がしました。
この作品が生み出される過程から現在に至るまでの工程が二つの時代の物語として交互に登場。
ピカソと「泣く女」のモデルとも云われるドラ・マール、そして悲しく残酷な故郷での戦争。
911の事件で愛する人を失った、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーター遥子とピカソを巡るスリリングなアート小説です。
帯に書評家の大森望さんのコメントがあったので、『楽園のカンヴァス』も読まねばっ!と思った次第。
…しかし、最近の芥川賞・直木賞は何か盛り上がりが欠けているというか…なんだか最近は本屋大賞の方が知れ渡っているような気配すらします、まあいずれにしても本に関心を持ってもらう事が大事なので、皆さんもこの夏いい本に出会ってくださいね(*^^*)
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