「水戸黄門 天下の副編集長」本を買い取りました。
水戸黄門 天下の副編集長 (文芸書)
月村 了衛
買取価格 432円
水戸彰考館編集心得
1つ、締切は厳守の事
1つ、執筆者は生かさず殺さずを以て旨とすべし
1つ、編集経費は一文たりともこれを無為にせざる事
1つ、執筆者に心を許すは戦場での油断と心得べし
1つ、締切破りは天下の大逆と心得べし
水戸藩前藩主徳川光圀公が大幅に遅れている国史(大日本史)編纂のために作った彰考館、に掲げた五条…らしい。
真摯な気持ちで何ページかめくる内にコレはッ!!オール全編エンタメっ!
原稿遅れに業を煮やした黄門様が自ら取り立ての旅に出るという…勿論お付きのメンバーも漏れなく同行するという…どこかで聞いてことがあるような…今回は越後の縮緬問屋ではなく江戸の書物問屋というテイですが。
登場しないのはうっかり八兵衛くらいのもので、おぎん(何故か別件で由美かおるさんも登場)や風車の弥七も大活躍!久しぶりに本で大爆笑(*^^*)他にも小ネタ満載です!
実際の黄門様はあまり御漫遊はしなかった様ですが、新しいもの好きでラーメンを食べたり作ったりしていたとの記録もある様です。結局死後250年後に完成したという「大日本史」Amazonで調べましたが現在売り切れ中との事。
なんだか恐ろしい価格がついていました。
月村了衛氏の他の作品を見てみたら、なんと文学からSF、ミステリーまでも手がけてらっしゃる模様、引き出しの多い作家さんですね、これは是非とも他の作品を読まなければと思った次第、まずは「機能警察」シリーズから(*^^*)
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