「アウシュヴィッツの図書係」本を買い取りました。
アウシュヴィッツの図書係
アントニオ G イトゥルベ 小原 京子
買取価格 778円
タイトルからもわかるように、負の遺産アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所が舞台。
映画「ライフ・イズ・ビューティフル」は観ましたが「アンネの日記」は読んでいない私、映像ならばコレは無理だと少しでも思えば観るのをやめてしまうか、その時だけ目をそらせばいいのですが、本はそうはいかない。
活字は一言一句追わないと最後までたどり着けません。(他の事ならともかく、本だけは途中で止めるのは信条に反するので)
今年に入ってからドイツや、ヒトラー関連の本や映画にご縁があったので、これは今、読まなければいけないかと思い腹をくくって取り組みました。
ドイツに隣接するポーランドにあったアウシュヴィッツ強制収容所。31号棟には子供たちを楽しく遊ばせれば収容されている親たちが仕事がしやすくなるとの理由で作られた学校がありました。
紙もなければ鉛筆もない。この先、生きているかすらわからない状況で、たった8冊の本を守り続ける14歳の少女ディタ。毎日本は貸し出され、回収され、ディタによって安全な場所に隠されるのでした。
薄いスープだけの食事、過酷な労働、不衛生な環境。いつ「死の天使」と呼ばれたメンゲレに白い手袋で生死を振り分けられるかもわからない毎日。そんな生活が2年近く続きます。
死と隣合わせの極限の状態で人にとって、その尊厳を守るために必要なものは何かを問う作品。
実在のモデルとなったディタ・クラウスさんはイスラエルで現在も活動しています。
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