「逃げろツチノコ」本を買い取りました。
逃げろツチノコ
山本 素石
買取価格 460円
本書は1973年に出版された本の復刻版。
昭和の一大ブームを巻き起こしたツチノコです( ´ ▽ ` )
古くは「和漢三才図会」にも登場し、多くの民俗学の文献にも見られるのですが、その姿、行動から、土地によっては口にするのも憚られたり、祟りの伝承も多く、未だ謎のベールをかぶったままです。
UMA(和製英語Unidentified Mysterious Animal の略)の代表のようなものですが、他にもネッシーとかビッグフットとか、一度は耳にした事があるのでは?
筆者の山本氏は京都での渓流釣りの際、ツチノコと思われる怪蛇に遭遇し、逃げ帰るのですが、その後ツチノコに魅了され渓流釣りの仲間たちで「ノータリンクラブ」なる自然愛護連盟(自称)を作ってしまうのです。
生け捕り30万円、写真6万円、という西武百貨店の指名手配書(昭和48年)の挿絵が本書にあり、当時としては破格の賞金首であったことがうなづけます。
活動は京都、滋賀、岐阜などツチノコ伝承が残っている山間部、渓流釣りの名人たちが考える事、仕掛けや餌にも工夫し(それも半端ではない大掛かりなもの)長期間にわたる大作戦。
登場するクラブのメンバーも尋常ではない曲者ばかり…
渓流釣りの猛者、大学の探検部、果ては田辺聖子夫妻、永六輔氏と多くを巻き込んでの大捜索となっていきます。
なんか読んでいてワクワクするのと、昭和の長閑な空気と時間を感じてしまいました。
本書添付の山と渓谷社のツチノコの手配書は…やっぱりどこかで遭遇してしまったら逃げ出しそうですΣ(・□・;)
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