「スローバラード」本を買い取りました。
スローバラード Slow ballad
小路幸也
買取価格 312円
『弓島珈琲店』シリーズ第4作。
前回から結構時間が経っていたので、登場人物うろ覚えでしたが、本書最初のページに今までのあらすじが紹介されています。読んで色々と思い出しました(このシステムは親切!)
弓島珈琲店店主のダイもすでに50歳を超えていました。仲間と下宿していた大学時代の話とかもシリーズにはあるので、4人が皆、家族持ちになっていたのには時の流れを感じました。(そして登場人物が増えてる)
今回は仲間の息子が書き置きを残して失踪するという事件から始まります。同時に起こった小さな事件は偶然ではなく必然になっていきます。
タイトル「スローバラード」(RCサクセション)の歌詞には「悪い予感のかけらもないさ…」
いやいや、今回も複雑に絡まっていました。若干、後味の悪かった過去の事件まで掘り返されていきます。
皆、それぞれの問題を抱えていても集まれば助け合う大家族のようで、それでも子供や伴侶には知られたくない過去もあり…5つの事件はどうやって解決するのか?
弓島珈琲店の名物は寸胴で煮込まれるミートソースのスパゲティ。(パスタではなくスパゲティです)
チェーン店のカフェではなく、昔ながらの喫茶店のミートソースとコーヒーの香りが思い出されて、無性にお腹が空きました。
BGMのクラプトンとライ・クーダー。クラプトンは「SlowHand」とタイトルが出てるけれど、ライ・クーダーはアルバム名は出てこない。のんびりした歌声とか書いてあるから「JAZZ」か「Borderline」かのどっちかでは?著者に答えを聴いてみたいと思った次第。