「古代の恋愛生活 万葉集の恋歌を読む」本を買い取りました。
古代の恋愛生活: 万葉集の恋歌を読む (読みなおす日本史)
古橋 信孝
買取価格 270円
同じ日本語か?と疑問が湧いたりする古典。高校生の頃は苦戦した苦い思い出があります。
その頃はこんなもんいつか将来に役に立つのか?などと勉強しなくてもいい理由を色々と考えていたのですが、(そんな時間があるなら勉強した方が良かったかも)赤点を取らない程度のテスト勉強しかせず、今に至ります。
日本最古の歌集と云われる「万葉集」身分の高い低いにかかわらず集められた和歌は4500首以上とも…
「万の言の葉」を集めたとの説もある「万葉集」中でも恋愛に関する歌から、古代の生活、習慣、結婚観などを解き明かしていくというのが本書です。
恋愛関係から入っていくなら少しは取っ付き安いかとも思い一読。
スマホもSNSも無い時代の恋愛、出会いはどこ?そして連絡手段は?という疑問を持ちつつ…
出会いの場は春の「野遊び」町での「市」「道での出会い」⇦コレって今でいうナンパ?
垣根越しなどの偶然による「一目惚れ」「音に聞く恋」「人の噂」など。
ツールや設定が少し違うだけで、現代となんら変わるところは無いのでした。
古代と現在、違うとしたら比較するサンプルの多さでしょうか?
選択肢が増えれば増えるほど人は迷っていくのかもしれません。
さて出会ったところで連絡手段はというと「使」の者に手紙(それもストレートではなく歌)を持たせるわけです。
時刻は朝でも昼でもなく夕方と決まっていたらしいです。なんとも風雅な…
でもってOKの返事がもらえれば逢い引き(デートですね)の運びとなるのです。
まどろっこしいやりとりを経てようやく結婚という事になるのですが、そのやりとりの歌が意味がわかるとなかなか面白いのでした。
結婚=同居というのが当たり前である今ですが妻問婚という通い婚が通常であった古代、案外と合理的な結婚形式であったかもしれませんね。