「珍妙な峠」本を買い取りました。
珍妙な峠
町田 康
買取価格 691円
クリスマスイブです、なのにこの本です。
表紙からして全く怪しい雰囲気が十分伝わってきます。
「バイ貝」から続く、現代に生きる私たちが直面する「お金」との闘いの記録。
ここに、幸せを、自由を求めた男が一人いる。彼は考え、行動した。その結果が、この絵だ。 本書帯より
不穏な絵です。急峻な頂から落ちてきている丸いものは何でしょうか?
主人公は幸せを求めて、様々なモノを買い込み、振り回されます。
持ち運ぶカバンの中にはずっしりと重いノートPC。
カフェで見かけたMacBook Airを操る若者、あまりのかっこよさに主人公は逡巡した挙句、ポチッと購入してしまいます。
品物到着後の騒動がすごいっ!軽いのに驚き、今まで使っていたワープロソフトが無い事に気がつき、ファミリーパックで購入してあったOfficeのCDを探しまくり、家探ししても見つからないのでApple Storeで購入するも、肝心のMacBook Airにはドライブが無いため、またもや別付のディスクドライブを購入。
カバンは軽くなり、PCの中身も充実するのですが、移動中にPCでの操作をする事が一度も無い…という、ツッコミどころ満載の主人公。(Macにもワープロソフトは入ってるんだし、Officeをわざわざ買わなくても…別のノートPCがあるならマウントすればいいのに…とか)
次に欲しくなるのはギター、そしてホームベーカリーと物欲果てし無く続いていくのです。
さて、本当に欲しかった物とは…
対象のモノは変わっても物欲というのは多かれ少なかれ誰にもあるもの…
年末年始の物欲抑止にもなりそうな本でした。