「溝猫長屋 祠之怪」本を買い取りました。
溝猫長屋 祠之怪
輪渡 颯介
買取価格 313円
人気シリーズ「古道具屋 皆塵堂」に続く新作です。
お正月本のうちの一冊。
皆塵堂と同じく猫満載、何かをするわけでもなく沢山の猫が登場します。
(こちらも全て名前が付いているので、そのうち色々とやらかすかもしれません、犬には思い入れが無いのか名前が野良太郎…)
毎年3月10日になると長屋の最年長の男の子は、この日から毎朝、長屋の奥にある祠にお参りをしなければいけないというきまりがあります。お参りが始まると通常は奉公に出るなり、修行に出るなり、長屋を出て行くようになると言われています。
その訳は…お参りが始まると「幽霊」がわかるようになってしまうからだとも…
今回は今までにない4人の男の子がその対象になるのですが、これがまた、ヤンチャを絵に描いたような4人なのでした。忠次・銀太・新七・留吉は長屋の大家さんの説教も物ともせずに騒動を起こしていきます。
そこへもって、火に油を注ぐような役割の質屋の娘(自称箱入り娘)お紺。←これがまたとんでもなく怖いもの知らず。幽霊騒動から、古い事件まで絡まって…
幽霊を「嗅ぐ」「聞く」「見る」ならどれがいい?
と帯にありましたが、どれも嫌でござる…ましてやそれがオールスターで来た日には((((;゚Д゚)))))))
これはどこかで皆塵堂と繋がるのでは?なんて思いながら読んでましたが、今回は特にそんな事はなく…
ただ、誰も事件の後に長屋を出て行くとは言っていないので、これはまた続いて行くのだな〜と安心。
和製スタンドバイミーのような感じで読んでいて楽しい一冊でした。
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