「夜行」本を買い取りました。
夜行
森見 登美彦
買取価格 332円
森見登美彦デビュー10年目の新作です。
じっくり読もうと思ってましたが、意に反して一気読み。
読後不思議ワールドにたゆたう事しばし…
「夜行」とは夜行列車の夜行であるかもしれず、百鬼夜行の夜行であるかもしれぬ。著者ブログより
銅版画家の岸田道生の「夜行」というシリーズの作品48。「尾道」「伊勢」「野辺山」「奈良」「会津」「奥飛騨」「松本」「長崎」「青森」「天竜峡」…そのうちの5つの土地を巡る話と10年前の謎の失踪事件。
「尾道」では家出した妻を探そうとするのですが、謎のホテルマンや、不思議な家が登場。
「奥飛騨」では死相が見えるというミシマさんと、息の詰まるような関係の4人の旅行。
「津軽」では今では無くなってしまった夜行列車の何とも言えない出発時の切なさ、夜に向かっていくあの感じ。
懐かしの「あけぼの」登場で少し嬉しくなりました。
「天竜峡」では飯田線の長い乗車の中で岸田道生の過去を巡る話。
そして最終話の「鞍馬」で事態は大きく揺らぎます。
失踪したのは誰だったのか?「夜行」「曙光」どちらが今の世界なのか?
「世界はつねに夜なのよ」と言った長谷川さんはどこに…
やたら女子ウケして「モリミー」なんて呼ぶファンも増えていますが、これはちょっと今までの感じとは違うかも知れません。アニメにはなりにくいし、結構ずっしりくる感じです。
表紙は今までの感じでなかなか可愛いのですが、中身は違うという嬉しい裏切り。
何か吹っ切れたようなモノを感じる本作でした。
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