「ダッハウの仕立て師」本を買い取りました。
ダッハウの仕立て師
メアリー チェンバレン Mary Chamberlain 川副 智子
買取価格 792円
ドイツ・ミュンヘン近くにあったナチスの強制収容所があった街、ダッハウです。
そのダッハウの名前のついた本、歴史学者が書いた衝撃のフィクションです。
恐る恐る開いてみたところ、三分の一位までは18歳の夢見る普通の女の子が主人公のラブロマンスかと思いました。
結局、最後まで辞められず、若干寝不足です。
久しぶりの後味悪い小説…理不尽で埋め尽くされてしまったかのような…
でも第二次世界大戦の最中であれば、理不尽が当たり前になっていたのでしょうね…
1939年ロンドン、18歳のエイダはお針子として働き出し、仕事が楽しくなってきていて、やがては自分のお店を持とうと頑張っていました。
夢見るような出会いがあり、憧れのパリに出かけるまでは幸せの絶頂にいたエイダだったのですが…
戦争が起こり、ロンドンには帰れなくなってしまいます。
信頼していた恋人には裏切られ、気がつけば助けてもらった修道院からダッハウ収容所近くに移送されてしまいます。しかし、服の仕立て職人として認められ、様々な人に関わっていくのでした。
戦争も終わり、ようやくイギリスに帰るも、本当の居場所はなくなっていて、心の拠り所にしていたものでさえ幻であったと知った時…
続きは本作を読んでみてください( ̄ー ̄ )
第二次世界大戦やヒトラー関連は読み方によっては精神にダメージを受ける事もあるので注意が必要!
(どんなに良かったと言われても未だに「この世界の片隅に」を観に行けない…きっと理不尽オンパレードなんだろうし…「火垂るの墓」でさえ未だにダメだわ…サクマのドロップをみただけでダメ…)