「〆切本」本を買い取りました。
〆切本
夏目漱石 江戸川乱歩 星新一 村上春樹 藤子不二雄Ⓐ 野坂昭如など全90人
買取価格 654円
「段取り八分」という言葉があります。
達成しなければいけない時期から逆算してきちんと割り振っていけば何とかなりそうなモノ。
割り振りや準備するものをきちんとしておけば、その仕事はほとんど終わっているという事になります。
しかし、頭の中から何かをひねり出して作品を作り上げる作業となると、一日何枚、一時間何ページなんて事はなかなか困難な作業。
それでもその原稿が雑誌や新聞、本になるのであれば「〆切」というのは否応無しにある訳で…
書けない理由や遅れている理由が満載の本書。
90人もの錚々たる書き手の「〆切」にまつわる一冊です。
まずは扉に、あの「白川文字学」で有名な白川静先生の言葉から…
「〆切」とはこういうモノである事を確認して、読んでみる。
人の言い訳というのは読んでいてもなかなか面白い、中には感動すら覚えるものや、小学生の朝のような言い訳まで。
そんな事を考える間に原稿ができそうなものかとも思いますが_φ( ̄ー ̄ )
出版社としては雑誌に白紙のページを作るワケにはいかないので、昔からある「缶詰」※を強行するのですが、
大好きな高橋源一郎さんの缶詰日記はすごかった〜。
※缶詰とは仕事をしたがらない作家を旅館やホテルなどに閉じ込めて原稿を書かせる事。
一日目 夕方到着。早速、夕食。海に近いので、海の珍味が山盛りで死ぬほど食ってしまう。これではとても仕事などできない。早く寝ることにした。
こんな感じで4日目まで日記が続きます…
あんなすごい作品を書き上げる人たちも、こんなに苦しんでいた…感動と笑いの一冊。