「蝮の孫」本を買い取りました。
蝮の孫
天野 純希
買取価格 366円
斎藤道三といえば下克上によって油売りから戦国武将に成り上がった人物というイメージ。
そしてその最後は無能と評価した実の息子でもある義龍と戦い、討ち取られるという波乱に満ちた人生であったと…
その孫にあたる斎藤龍興にスポットを当てた本書。
帯には「この男、稀代の愚将か名将か。波乱に満ちたその生涯を描く、戦国史小説」とあります。
何回かチャンスは巡ってくるものの、不運というかなんというか、活かせない人なんです。
まあいつの世もそういう人の方が大多数を占めるのでしょうが、お祖父さんがビッグネームなだけに比較されると、ただのボンクラになってしまう…産まれた時からハードルが上がっているのだからなんだかなぁ…とか読む事しばし…
脇役からみた戦国史のようで、ちょっとふにゃふにゃした性格に描かれている龍興に惹かれながら一気読みしました。
同時に登場する竹中半兵衛も酒ばかり呑んで何もしない龍興に呆れ、その城(稲羽山城)を16人で奪取するも、今度は信長に城をよこせと云われ、結果半年後には龍興に城を返してしまいます。さてこの2人の運命は…
誰もが主人公で誰にもチャンスがあった戦国時代、子どものころは大して興味の無かったさほど有名では無い武将達。最近になってようやく相関図がぼんやりと見えるようになってきました。
今年は年明けから信長に会ったり(おもてなし武将隊だけど)、なんだかご縁があるようです。
今手にしてる他の本も偶然ですが、信長がらみでした_φ( ̄ー ̄ )
今年のマイブームは信長になるのか?とか思いながら頁をくくるのでした。
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