「茨城のり子の献立帖」本を買い取りました。
茨木のり子の献立帖 (コロナ・ブックス 207)
茨木 のり子
買取価格 518円
4月1日です。
新しい人間関係が始まる事も多い、心引き締まる春です。
長い間同じ事をしていると、ついついルーチンワークになりがち…そんな自分に喝をいれる為に茨城のり子さんの詩を読んでみました。
「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
(中略)
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
かなりパンチのある詩ですが、何度読み返してもズキっとくるところがあるのです。
全くその通り!と思える時と、すみませんと謝ってしまう時と…自分の心の持ちようで受け取り方が変わっているのがよくわかります。
ただただ、いくつになっても柔らかい心を持っていたいと思いますね。
さて表紙の写真も素敵な茨城のり子さんの献立帖。
最初の料理は「みどり式カレー」(みどりさんは詩人友竹正則夫人のこと)
カレールーを使わない本格的なカレー、再現された写真では赤いカレーですが、辛そうに見えないのは材料の
トマト 中6ケ
ケチャップ カップ8分目
というところからです。
料理の幅も広かった人である事がうかがわれる献立で、ガスパチョ、キスのマリネ、パエリアの他にちぢみ、チャプチェも並んでいます。
ファイルに残された手書きレシピやスクラップ帳、毎日の日記を元に再現されたメニューとキッチンの写真。
台所の実測図面図も巻末にあります。使い勝手の良さそうなハイカラな間取り、平面図だけではなく断面図もあるのでよりリアルに感じられます。
新しい春に言葉の栄養も取り入れましょう( ´∀`)