「山怪弐 山人が語る不思議な話 続編」本を買い取りました。
(山怪 続編) 山怪 弐 山人が語る不思議な話 続編
田中康弘
買取価格 287円
以前間違って購入した本の話を載せましたが、元本がこれです。
何回読み返しても面白い…
夏季限定の幽霊話とは違って、オールシーズン当番の山の妖達。
青森の八甲田山から、世界遺産でもある吉野から熊野本宮までの大峰奥駆道。
観光から本格的な山登りの人まで多くの人を受け入れる場所です。
狐に馬鹿された話から、見えないものが見えてしまう話やら、科学では割り切れないような話が満載です。
山で迷った時にリングワンダリングという人が陥ってしまう行動があります。
目印のはっきりしないところでは人は円を描くようにぐるぐると彷徨うという事。
これがいわゆる「狐に馬鹿された」の原因では無いかと言われることが多いようですが、慣れた道でも起こってしまったり、持っていた食べ物がなくなったりするとなると…やはり狐さんの仕業?
祭りの帰りとか祝い事の後とかにも起きる話を読むと、ただ単に酔っ払っていただけではなく、ご馳走も持っていただろうし…ジブリのアニメでは無いけれど、何かわからないすごい力を持ったタヌキや狐の仕業だとそれはそれで面白い気もしてきます。(本書では狐の当番率高しっ!)
チャクラが開いている人の項ではMRIのように内蔵が見えてしまう行者さんが登場したり、首のない武者から声をかけられる話があったり…不思議とそんなに怖いという感じではないのですが、なんだか納得いかないというか…
でも、今の人間には少しくらい怖いもの、納得できないものがあった方がいいような気もしてきます。
「Xファイル」山版みたいな感じで読めました。