「水壁 アテルイを継ぐ男」本を買い取りました。
水壁(すいへき) アテルイを継ぐ男
高橋 克彦
買取価格 612円
阿弖流為(アテルイ)の文字に惹かれて読み出しました。
初読みの著者です。
「総門谷」シリーズに「写楽殺人事件」多彩なジャンルで活躍されているので手に取る機会はあったはずですが…
その時にはご縁が無かったのですね。
史実上存在もはっきりしない阿弖流為ですが、本書の主人公はその血を継ぐもの。
何年にも及ぶ飢饉にも関わらず、中央に租税だけはしっかり徴収されていた9世紀後半の東北地方。
中央政権では幼い天皇の周りに傀儡のように巣喰う政治家たち、そんな時代の中で立ち上がっていく荒ぶる東北人の魂。
「風の陣」「火怨」「炎立つ」「点を衝く」著者のライフワーク東北の大河小説ついに完成!と帯の文字も踊っています。岩手出身の著者であればこそ書けた作品。
関東から東北、北海道までいたとされる蝦夷(エミシ)、赤い髪の大柄な人種であったとか、アイヌ人の事ではないかとか、まだまだ謎の多い民族ではあります。
よく県民性などという言葉を聞きますが、確かにその土地、その気候の影響というのは少なからずあると思います。
口数が少ない東北人のイメージですが、知り合いの東北人はどちらかというと…うるさいくらいです(笑)
寒いからなるべく口を開けずに、要点集約で話をするという事らしいですが、寒くなければ関西人よりおしゃべりではないかと…
まだまだ歴史は不透明なところがいっぱいです。
少しでも長生きしていればいろんな史実が明かされていくのではないか?という淡い期待を抱く今日この頃です。
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