「マクソーリーの素敵な酒場」本を買い取りました。
マクソーリーの素敵な酒場 (ジョゼフ・ミッチェル作品集)
ジョセフ ミッチェル Joseph Mitchell
買取価格 350円
雑誌「ニューヨーカー」随一の書き手といわれ、作家・常盤新平が絶賛した稀代の名文家、ジョセフ・ミッチェル。
…本書帯より
まず「ニューヨーカー」とはなんぞや?というところからなんですが、何となく聞いた事があるというイメージですが、たまにニュースになったりしていますね〜。
1925年創刊のアメリカの文芸週刊誌で日本の作家では村上春樹氏の作品も多く載りました。
本書は1940年代のニューヨークが舞台、古い酒場マクソーリーズを切り盛りする父子の話。
世話好きなメイジーがいる小さな映画館の話など…
気がつくと古き良きニューヨークの街の中に取り込まれていました。
10の短編からなっている本書、ビールが欲しくなるシーンも何回か登場!
最後の「5ドルでたらふく」は夜中に読んでしまったので…
健啖家ではありませんが、こんなのを読んでしまうと「◯きなりステーキ」的なものの大きなサイズも完食できてしまいそうな気がしました。
まだステーキが上品な食べ物の扱いではなかった頃、ステーキを食べる事自体がパーティ。
ナイフ、フォーク、ナプキン、テーブルクロスは認められず、あくまで手づかみで食べる男たちの食事であったと…
ビールはピッチャーで運ばれ、耳まで脂ぎらせて食べるもの…そんなステーキ・パーティの様子を真夜中に読んでしまうと…
短編の上手い作家というのは食べ物の描写がすごいなぁと毎回思ってしまいます。
今回もまんまと思う壺にはまってしまいました。