「久野恵一と民藝の45年いろいろ1 日本の手仕事をつなぐ旅」本を買い取りました。
久野恵一と民藝の45年 いろいろ1 (日本の手仕事をつなぐ旅)
久野恵一
買取価格 777円
1970年代から45年間にわたり、知られざる手仕事やそのつくり手を求めて日本各地をめぐり、「歩く・見る・聞く・選ぶ・つくらせる」活動を続けた久野恵一さん。
稀代の「つなぎ手」が自身の歩みをつぶさに語ったウェブ連載を話題にのぼる製品の撮り下ろし写真とともに再編集するシリーズ、第3弾。
大好きな民芸の道具が満載の本書。
生活雑貨であった、竹かごやあけびの手さげカゴ。農具の箕などなど…機能美で満ち溢れています。
まずは根曲竹のカゴ。
青森でりんごを収穫する際に農家の人が使っていた物を見つけてつくり手を探します。
この世の中便利なプラスチック製のモノがたくさんあるんでわ?
と思われる方もいるでしょうが、実はプラスチック製ではりんごの皮が傷ついたりするとの事。
弾力のある根曲竹(山菜としても有名なものです、水煮とかに入っている細いたけのこです)のカゴであればりんごを傷めず収穫できるそうです。
材料である竹やアケビのつるの処理から、編み方まで、久野さんは細かく注文します。
仕事を引き受ける作り手さんもそれに応えるように素晴らしい作品を仕上げていくのです。
丁寧に使う人の気持ちになって作られた物というのは本当に一生物だと思います。
かご以外にも「ホームスパン」「ネズコの曲げ物」「裂織り」「「松本民芸家具」の椅子や「白木のパン皿」などなど夢中になって読んでしまいました。
本書は東北が中心になっていますが他の手仕事だとまた他の地域を読む事ができるのかもしれません。
シリーズ1、2の「うつわ」編も合わせて読みたいです。