「天の女王」本を買い取りました。
天の女王
鳴神響一 カバー画:大和田いずみ
買取価格 446円
世界が大航海時代の時代、日本からも様々な形で海外を目指す人たちがいました。
仙台藩主伊達政宗は支倉常長を正使とした慶長遣欧使節団をスペイン、ローマに派遣します。
仙台藩は外国との貿易を望んでいましたが、キリスト教の取り締まりが始まり、結局それは叶わないこととなりました。
しかし、派遣された日本人の中にはスペインの土地が合ったのでしょうか、そのまま居着いてしまった人々がいたようです。
先祖伝来のペンダントを持つフラメンコダンサーのリディアとフラメンコをこよなく愛する日本人シマモトの二人は、ペンダントに刻まれたた家紋(丸に二つ引)とその文言を頼りに秘密を明かすべく旅に出ます。
「まったく、天上の特等席からこんな素敵なお祭り見物ができる切符なんぞ、そうざらに手にはいるものじゃあない」その言葉の持つ意味は…
開けたら最後、一気読みしてしまいました。
小寺外記と瀧野嘉兵衛は慶長遣欧使節団の一員としてスペインに来たのですが、水が合ったのかそのまま居ついてしまいます。
ハポンの侍として様々な手間仕事をしているのですが、今回の依頼は国交にも関わる重大な仕事。
同じように居残った尾張の商人、野間半兵衛の「海豚号(エル・デルフィン)」に乗りバチカンを目指します。
そして、ここからは冒険大活劇!これでもかという位、いろんな事が起こります。
文章の間にスペイン語の単語が挟まっていますが、これも途中からはテンポよく馴染んできます。
そして、今でもスペインのセビリア付近には末裔のハポン姓を名乗る人々が暮らしているとの事です。