「外来種のウソ・ホントを科学する」本を買い取りました。
外来種のウソ・ホントを科学する
ケン トムソン 屋代 通子
買取価格 777円
外来種と聞くと、まず思い浮かぶのが「ブラックバス」「アメリカザリガニ」「セイタカアワダチソウ」
まずいいイメージは一切無いですね、在来種を駆逐してしまうとか、アレルギーの原因になるとか…
最近は川原などでよく見る黄色い花「オオキンケイギク」これも役所の人たちが駆除しているのをみて、生えていたらイケないヤツなんだと知ったのは去年の夏でした。地下茎で増えていくので良く無いらしいです。
果たして在来種が良い奴で外来種が悪い奴という構図は本当に正しいのか?という事も含めて、多角的な視野から考察していきます。
第11章にある「侵入にまつわる五つの神話」では神話に釘を刺しておくべきだろうと書かれています。
神話その1 外来種による侵入が生物多様性を損ない、生態系の機能を失わせる。
神話その2 外来種はわたしたちに多額の損害を与える。
神話その3 悪いのはいつも外来種
神話その4 外来種はわたしたちを狙って野をうろついている
神話その5 外来種は悪者、在来種はいい者
名著「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)の話も登場します。
ヒアリの駆除に関するずさんな政府のやり方に関しての部分です。
著者は言います、自分たちの都合のいいように、先入観に合わせて「在来」や「外来」の定義をいじくりまわしてはいけない…
何回か読み返して、これって生物学だけではなくて他の事にも当てはまるのでは無いかと、そして共存という言葉の意味を考えてしまいました。
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