「グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故」本を買い取りました。
グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故
伊格言 倉本 知明
買取価格 716円
爆心地を意味する「グラウンドゼロ」
本を閉じたくても閉じられない…の帯コピーの通り、一気読み本でした。
あまりに身近なSFサスペンス、ディストピア小説でした。
話は2017年4月からと2014年10月からの同時進行、台湾第四原発に関わる主人公と陰謀渦巻く政治家達。
あってはならない原発事故の記憶を消されてしまった主人公、何故記憶を消されてしまったのか?
なぜ自分だけが助かってしまったのか?
実名の有名人や実際に起こったデモなども織り交ぜてある作品、二段組み320ページのボリュームですが、すいすい読めてしまいました。(恐怖におののきながらではありますが)
台湾に作られた原発はアメリカの会社が販売したものですが、製品は日本のモノ。
「フクシマ」の記憶もまだ新しい状態でこの小説は書かれました。
台湾ではあの事故以降に国民の大反対により第四原発の一号機の稼働凍結と第二号機の工事停止となり、2015年には正式に建設・運転が凍結となりました。
何十年も先という設定ではなく、2017年という今現在という設定が怖かった…
日本ではまだ翻訳の少ない著者ですが、これから先も読んで見たい人の一人になりました。
余談…先日台湾土産のマンゴーゼリーをいただいたのですが、それがびっくりするくらい美味しい!!
ゼリーと云ってもカップの半分くらいがマンゴーの果肉!あんなに美味しいマンゴーゼリーは初めてでした。
で、一緒にいただいたマンゴービールは…うんっ、ビールはフツーがいいかな(//∇//)
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