「虹色のコーラス」本を買い取りました。
虹色のコーラス
リュイス プラッツ Llu´is Prats
買取価格 290円
あと2年で定年というフランス人のコリニョン先生。
62歳のマドモアゼルはいつも地味なスタイルで学校へ、たまの楽しみはリセウ劇場で行われるオペラやコンサートを聴きに行く事。
フランス語と音楽を教えて長いのですが、いつも地味な先生の過去は誰も知りません。
(若い頃有名なお店でピアノを弾いていたとか、恋人の後を追ってスペインにきたとか…小さな噂はあるものの)
バルセロナの山の手の上流階級の子供が通う学校も少しづつ変わってきていた頃、突然の転勤命令。
新しい勤務地は様々な事情を抱えた、多国籍の子供達が通う下町の小学校。
落ち着いて授業ができるような状態ではなく、先生達は大きな声で怒鳴ったり、机を叩く事で生徒を抑えようとしているのが常のような学校。
そんな新しい勤務地に絶望しながらもコリニョン先生はなんとかしようとします。
子供達にコーラスの楽しさを教えようとし、また子供達もその楽しさに気づきだした頃、先生に突然の悲劇が起こります。
さて、残された子供達のとった行動とたくさんの大人を巻き込んだ結果は、どんな事に…
完読後にちょっと泣きました。
コリニョン先生の友人であるキメータは言います。
「自分で決めたことが、いいほうに転ぶことも、悪いほうに転ぶこともある。だけどどう転んでも、自分で責任を負うんだわ」と。
なんだかこういう作品ってすぐに映画化とかされそうですが、本作は翻訳が美しいので仮に映像化されるとしてもぜひ手にとって欲しいですね( ´∀`)
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