「すごい物理学講義」本を買い取りました。
すごい物理学講義
カルロ ロヴェッリ Carlo Rovelli
買取価格 712円
夏休み本として用意した本。
高校時代なぜか物理がわかりやすいような気がして、選択してました。(今思えば無謀の一言に尽きます)
前半は良かったのですが、後半になってからは何が何だか…の状態になりテストで一桁の数字をいただくという…(もちろん100点満点のテストです)それ以来なるべく近づかないようにしていた分野です。
まあ物理と一口に言っても数字や数式をこねくり回すのが物理の全てではありません。
よく耳にするのは「超ひも理論(超弦理論)」、量子重力理論の解説書のほとんどがこの超ひも理論をテーマにしていると言っても過言ではありません。しかし、超ひも理論だけが世界の物理学者たちが模索している全てではないと訳者は言います。
本書の著者カルロ・ロベッリが専門とする「ループ量子重力理論」も超ひも理論と並んで本命視されているのです。
そして「ループ量子重力理論」を日本語で読むことのできる数少ない一冊でもあります。
本書のオリジナルは2014年イタリアで刊行され、「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」を受賞しています。
文学と科学を結びつけた本書、例えばアインシュタインの「三次元球面」がダンテ「神曲」の描く宇宙像に一致しているなどの内容。
「読書百編義自ずから見る」の「見る」は「あらわる」と読むように、どんな難しい書物でも繰り返し読むことで意味がわかるようになるとのことわざ。
今年の夏に新しいアンテナを磨くためにもじっくり取り組んで読みたい一冊です。
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