「忍者の末裔 江戸城に勤めた伊賀者たち」本を買い取りました。
忍者の末裔 江戸城に勤めた伊賀者たち
高尾 善希
買取価格 454円
「忍者」です。「忍者」と云えば黒づくめの装束で、水の上をスイスイ歩けたり、手裏剣を投げたりと様々なイメージがあるかと思いますが、この本に登場するのはブルーカラーではなく、ホワイトカラーの勤め人であった忍者の末裔のお話。
最近、あちこちで静かなブームになっている古文書研究、市民講座などはすぐに定員に達してしまい、なかなか人気のある講座となっているようです。
かくいう私も職業柄、少しくらいは読めた方がいいかとも思い、ちょっと前から勉強をしてみてはいるのですが、これがまた難しいっ!「私こんなにかっこいい字が書けるんでござる〜」とばかりに崩された漢字、そして変体仮名(ヘンタイと読みますが違う字の方でもいい位わけわからん…)果ては同じ漢字であるにも関わらず「こんな風にも崩せるでござる〜」とばかりに崩された文字…すでに記号…毎回ゲシュタルト崩壊。
四苦八苦しながらもなんとか短い文章がわかるようになった時の達成感ったら…( ´∀`)
文字を読むという作業というよりもパズルを解くような楽しみ方をしています…
さて本書はそんな古文書勉強会に持ち込まれた「松下家古文書」。
帳仕立てのもの39点、一枚もの8点。家系図も含め、素人からプロまでの愛好者で解読していきます。
乱世の時代も過ぎ、平和な時代に忍者の末裔だった人々がお城に勤め、いわばサラリーマンのような形で働き出したころの様子。
イメージとは少し違う忍者の末裔ですが、江戸城での勤務の内容や給料など資料としても読み物としても存分に楽しめる一冊です。