面白くて、ちょっとじんわり来る超新作!
先月近所の神社で「夏越しの大祓」というものをやっていました。
年の半分も過ぎると、様々な穢れや罪などが身体に付いてしまっているので、それを祓って病気などをしないようにするための行事でした。次回、開催予定は12月だそうです。
行事そのものは終わってしまっていたのですが、千萱で編んだ大きな丸い茅の輪は撤去されずに置いてあったので、横にあった説明の看板を何回か読んでから、その通りに「八の字」に潜って見ました。(入る時の足も決められているので一回では理解できませんでした)
場所によっては唱え言葉もあるようですがその神社には特に書いてありませんでした。
「水無月の夏越の祓する人はちとせの命のぶというなり」左回り
「思うことみなつきねとて麻の葉を切りに切りても祓ひつるかな」右回り
「蘇民将来 蘇民将来」2回目
というところもあるようです。
多分どこの神社でもやっている行事のようなので、また機会があれば潜ってみようと思います。(そういえば初詣の時にも鎮座していたような…願い事で頭がいっぱいでちゃんと見えていなかったのかも…笑)
何かが祓えたかどうかはさておき、その後とっておきの、万城目学の新作「パーマネント神喜劇」を読み出しました。
本書表紙に自分を「神」だと名乗る中年太りの開襟シャツ、吊りバンド、バーコード頭のおっさんと、カバー後ろ側には黒髪の毛七三の黒縁メガネ(ちょっと中井貴一っぽい)、こっちはフリーライターと名乗っています。
神様の仕事であるとか、ノルマであるとか(!)またまた不思議な万城目ワールドが炸裂!「バベル九朔」以来の待望の新作!
終わるのが惜しくて、ゆっくり読んだりしたのですが、そんな本に限って面白くて面白くてついつい、ススんでしまいます(°▽°)
さっきの神社にもあんな神様がいたなら見たかったな…
パーマネント神喜劇
万城目 学