「業音」本を買い取りました。
業音
松尾 スズキ
買取価格 777円
「大人計画」の15年前の作品ですが、再演にあたって書籍化されたもの。
小説では無くて、戯曲です。
母親の介護をネタに再起をかける演歌歌手(舞台では平岩紙さん)「土屋みどり」、とその周辺の人間たちのまさに「業」だらけの問題作。
松尾さんはというと、やはり大事な役どころの「堂本こういち」役です←これは問題が無いのか心配になるところです。
紙ベースだったので結構笑えたのですが、実際の舞台だったらどうだったか…小劇場関係の舞台を観た事が無いので、ちょっとその空気感がよくわからないのですが…セリフが命の舞台、無駄の無いセリフのラッシュは読んでいても飽きる事無く(むしろ疾走感について行くのがやっと…)
舞台なので、セリフが命!帯にもありましたが「俺らたぶん、ゆーっくり滅びてんだ。ずーっと、その途中。だから俺たちは、悪あがきって名前の踊りを踊り続けるしかねえんだよ。それが普通。ずーっと、途中。」(本書より)
このセリフの前にもっとあるのだけど、あまりの恐ろしくてここには書けません…これを俳優さんの口から聞いたら…舞台を観て泣くかもしれないと思ってしまいました、結構衝撃的な言葉です…
ちょうどこの時期だと大阪公演が終わり、29日から長野県松本、そして来月はパリ公演となっています。
読書はモノローグの世界ですが、舞台では俳優がセリフを語り、音楽と照明があって、踊りや動きがあるという、想像を超える面白さもきっとあるような気がします。
機会があれば観てみたいですね〜( ´∀`)
さあ、皆さんも不思議な舞台の世界へGo-on!
←「「リラとわたし(ナポリの物語1)」本を買い取りました。」前の記事へ 次の記事へ「神奈川県横浜市の古本屋さんとヨコハマ古書まつり」→